前回の記事では、株では「再現性のある投資」が大事だとお伝えしました。
今回は、再現性のある投資戦略の立て方をお伝えします。
投資に応用する「デザイン思考」
デザイン思考、という言葉を聞いたことはありますか?
今回の内容はデザイン思考を投資に発展させて考えたものです。
デザイン思考=センスの話ではない
「デザイン思考」と聞くと、
- クリエイティブな人向け
- センスがある人の考え方
- ビジネス用語っぽくて難しそう
と思われがちですが、実はまったく違います。
デザイン思考とは、
「うまくいっていない原因を分解し、改善を繰り返す考え方」です。
そしてこれは、投資とも非常に相性がいい考え方です。
投資がうまくいかない人の共通点
投資で失敗しやすい人ほど、こんな振り返りをします。
- 勝った/負けた
- たまたま上がった
- タイミングが悪かった
これでは、次に活かせません。
再現性のある投資をするには、
「なぜそう判断したのか」
「どこが良くて、どこが悪かったのか」
を考える必要があります。
ここで役立つのが、デザイン思考です。
デザイン思考の3つのステップ
デザイン思考を簡単に説明すると、3つのステップからなります。
①観察・共感
インタビューや生活の観察を通じて、
顧客のニーズを理解します。
例えば、砂漠地帯の紛争問題について知りたいときは、
実際に現地に行って、その人たちと生活を共にしたり、
インタビューをしたりして同じ視点から課題を発見します。
実際にそこにいる人の視点に立つことで初めて、
紛争問題の根本的な理由は水・食料不足であることを知ることができます。
②ブレインストーミング
①で発見した課題を解決するために
チームで多くのアイデアを出しあいます。
先ほどの例でいうと、
水・食料問題を解決するための案を出し合います。
センターピボットがいいのではないか、
井戸を掘るのがいいのではないか、掘るとしたらどういう形か、など
③プロトタイプ
簡単にプロトタイプ(実験)を作り、
その効果を検証します。
先ほどの例でいうと、
- センターピボットを1機だけおいてみる
- 井戸を一つだけ掘ってみる
- 井戸を掘るのが大変なら、代わりに水のタンクを一つ置く
こんなことをして、その効果を検証します。
プロトタイプは本腰を入れてやる必要はないです。
あくまで、最小限のコストでその効果を検証するものなので。
そしてプロトタイプで見つかった欠陥などを生かして、
また①のステップに戻る。
これがデザイン思考の全体像です。
株式投資に応用すると
デザイン思考は株式投資に応用することができます。
①観察・分析
なんでこのとき株価が上がったんだろう?と
株価や指標を注意して観察します。
そうすると、
「昨日、自社株買いが発表されていた」
ということに気づきます。
②アイデア(仮説)を生み出す
そのことに気づいたら、
こんなアイデアが浮かんでくるかもしれません。
自社株買いが起こる前に株を買って、起こった後にそれを売ろう!
と。
このように、観察から得られた気づきから仮説を立てます。
③判断材料を決定
自社株買いが起こる前に株を買う、という戦略を実行するためには、
「自社株買いが起こる前」
にどんな指標がみられるかを考えなければいけません。
そもそも、自社株買いが起こりそう、という合図がないと、
買うタイミングなんてわからないですもんね。
例えば、
- 自社株買いが起こる前には、企業内の現預金が増えていた
- 企業の純利益の伸びに対して、配当金が伸びていなかった
などです。
このような状況になれば、企業は自社株買いをするだろう!
という指標を見つけていきましょう。
④仮説を検証
2や3で作った仮説を検証してみましょう。
今回の仮説は、
純利益↑&配当金→&現預金↑(指標)
→自社株買いの直前
→自社株買いによって株価上昇(仮説)
こんな感じですね。
「自社株買いによって株価が上昇する(仮説)」に
「純利益↑&配当金→&現預金↑(指標)」という判断材料を
上手くくっつけることができました。
ではこの仮説を検証していきます。
検証方法はいくつかあるのですが、基本的には以下の3つです。
- プログラミングして過去データで検証
- 自力で過去データで検証
- 現在の株価を用いて検証
Lv3-3で、検証に使うツールやサイトを紹介していきますね。
まとめ
デザイン思考は投資において本当に大事な思考法です。
とにかく「再現性」を大事にしましょう。
ですが、いきなりそんなこと言われても難しいですよね。
なので次回は、具体的にどんなことをすれば、
再現性のある、デザイン思考を習得できるのかを解説します。


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